ギグエコノミーとは、ネット経由で企業や個人からの仕事を単発で請け負う働き方を指します。
ギグ(Gig)とは、「ライブハウスなどで行われる短いセッションや演奏」のことを言い、単発もしくは短期の仕事をすることを指して、ギグエコノミー(働く人のことをギグワーカーと言います)という言葉が誕生しました。
具体的なギグワーカーとして、UberEatsの配達員の方が有名です。
ギグエコノミーの特徴
メリットと言われている点は、以下のものがあります。
・ 場所や時間に縛られずに働くことができる
・ 組織との主従関係がない
・ 自分のスキルや時間に合わせて好きな仕事ができる
一方で、デメリットとしては、以下のものが挙げられます。
・ 賃金が安い
・ 収入が安定しない
・ 自分でトラブルを解決しないといけない(会社と雇用契約を結んでいないため)
ギグワーカーの労働組合が誕生
新たな働き方として注目されている一方で、労働者たちへの社会保障がないことや安定した雇用がないなどのデメリットもあるギグワーカー。彼らが企業に対して待遇改善や労働補償を求める声が上がっています。
実際に日本でも、UberEatsの配達員たちによる労働組合「ウーバーイーツユニオン」が結成され、労働環境や条件の交渉などが行われる予定です。
現状と実態
日本にギグワーカーは約1,000万人いる(参考:日本経済新聞)と言われています。
日本の労働人口は約5,500万人ですので、約5人1人がギグワーカーだということです。
一方、ギグエコノミー大国であるアメリカでは、副業をしている人材がおよそ2人に1人(米国BankRateレポート)だと言われています。
日本とアメリカの差は、個人の仕事に対する価値観の違いの他に、日本の多くの企業は未だ副業禁止であるのに対し、アメリカでは就業時間以外の行動を就業規則で拘束することが法律上できないことにも大きく影響していると考えられています。