​CEO MESSAGE
20代の成長を支えることが、10年後の世界を変える
CEO  石堂里佳

「人生は20代で決まる」との出会い

 ある時、わたしは一冊の本と出会い、人生観を大きく変えることになりました。ヴァージニア大学の臨床心理学准教授、メグ・ジェイ氏の著書「人生は20代で決まる」との出会いです。メグ・ジェイ氏の言葉は、力強く、衝撃的なものでした。そこで、わたしは、20代のうちに自らの意志で踏み出さなければ、自分の未来も、自分を取り巻く世界も変えられないことに気がつきました。

 20代は、とかく半人前として扱われがちです。しかし、30代になっても、40代になっても、完璧な人間はいるのでしょうか。30代になれば、経験が武器になります。40代になれば、理論武装に長けてきます。では、20代はいったいなにを武器に闘えばよいのでしょう。わたしはこう思います。それは、正しい心です。純粋無垢な正直な心です。内なる壁を破らなければ、前に進めません。20代の本来の強みが発揮されません。そのままの自分を受け入れ、愛すること。周りの空気にあわせて、安易にYESと言わないこと。そうした生き方がとても大切に思えるようになりました。

 時は金なり。20代の時にしかできないことがたくさんあることに、気がつきました。ほんの少しの勇気があれば、今よりももっと思いっきり楽しむことができる。この権利は、誰にでも平等にあると思います。同じ時代を生きる20代に、そして、これからの20代にも後悔のない20代を過ごして欲しいと願っています。

 人生には、さまざまな転機が訪れます。タイミングが命ともいえます。「今」という目の前のチャンスに気づかずに、やり過ごしてはいけないとも思います。そして、リスクを取ることも、時には大事だと思います。

 リスクとは、「危険」を示すネガティブな意味に使われがちですが、調べてみると本来の意味は少しニュアンスが違うようです。リスクの語源でもある「riscare(リスケア)」の意味は、「勇気をもって試みる」こと。リスクを取るということは、20代の特権ともいえると思うのです。

 人生の先輩たちは、マーケティング戦略を学ぶべきという人もいます。でもなぜ、マーケティングの極意を知る先輩たちが、マーケティングで失敗するのでしょうか。

 社会人となり、周囲の人々の体験を見聞きし実践の場から感じることは、実はマーケティング戦略とは、理屈では図りきれない人間探求そのものではないかと思うのです。つまり、その答えは、人と正面から向き合って、リスケア(=勇気をもって試みる)ということなのではないかと思えるのです。

「勇気をもって試みる」ことが大事

マーケティング戦略が通用しない